物価高騰でリフォーム費用も上昇中──今、賢く比較・判断する方法とは?
投稿日:2025年6月19日

「こんなにかかるの?」と、リフォームの見積を見て驚いたことはありませんか?
ここ数年、リフォーム費用は確実に上がっています。その背景には、建築資材の高騰、人件費の上昇、さらには国際情勢による輸送コストの増加など、さまざまな要因が重なっています。
とはいえ、「高くなっているから仕方ない」と、内容をよく確認せずに契約してしまうのは危険です。今の時代こそ、見積の内容を正しく理解し、必要な工事と不要な工事を見極めたうえで、納得して契約することが重要です。
目次
なぜ今、リフォーム費用が高くなっているのか?
リフォーム費用の上昇は、単なる「業者の値上げ」ではありません。以下のような実際のコスト増が背景にあります。
- 建材の高騰:木材(ウッドショック)、鉄、コンクリート、塗料などの資材価格が軒並み上昇。
- 設備機器の価格上昇:給湯器、トイレ、キッチンなどが半導体不足や物流混乱で値上がり。
- 人件費の上昇:職人不足による単価上昇。ベテランの高齢化と若手不足が要因。
- エネルギーコストの上昇:工事に使う燃料・電力のコストも工事費に反映されている。
特に2022年以降、リフォーム業界でも「同じ内容の工事なのに、1〜2年前の1.3〜1.5倍になる」という例が珍しくなくなってきました。
それでも「高すぎる」見積には注意が必要
実際にあった相談では、「80万円程度の内容なのに、200万円の見積が来た」「不要な工事が盛り込まれていた」というケースもあります。
このような“上乗せ”が起きる背景には、以下のような事情があります。
- 「お任せください」と言われて詳細な説明がない
- 一式表示が多く、材料や手間の内訳が分からない
- 高齢の方や初心者を狙って、言葉巧みに契約を進める
物価高だからといって、全ての費用が正当化されるわけではありません。「高騰」は正しいが、「過剰請求」は別問題です。
賢く比較・判断するための3つの視点
費用の妥当性を見極めるには、次の3つの視点を持つことが重要です。
- 複数社に見積を依頼する(相見積もり)
同じ工事内容でも、業者ごとに提案内容や価格にバラつきがあります。相見積もりは「比較材料」として非常に有効です。 - 見積の中身を確認する
「一式」表示ではなく、部材費・人工費・諸経費などが明記されているかを確認しましょう。よく分からない項目があれば遠慮なく質問することが大切です。 - 工事時期の見直し
繁忙期(春・秋)はどうしても価格が上がりがち。閑散期(夏・冬)を狙うことで、値引きの交渉がしやすくなることもあります。
補助金・助成制度を活用して賢くリフォーム
高騰する費用を少しでも抑えるために、国や自治体が実施しているリフォーム補助金制度の活用も検討しましょう。
- こどもエコすまい支援事業
- 長期優良住宅化リフォーム推進事業
- 省エネリフォーム促進事業
これらは、断熱・バリアフリー・省エネなど目的に応じて対象工事が異なるため、事前確認が必要です。
見積に不安があるなら、第三者のプロにチェックを依頼
「この金額って妥当なの?」「見積書のどこを見ればいいのか分からない…」
そんなときは、A.t.oathが提供する見積査定サービスをご活用ください。
私たちはリフォーム・修繕工事の実務経験をもとに、建築・施工の専門知識を持つプロが、第三者の立場からあなたの見積をチェックします。
- 不明瞭な「一式」表示の内容を分解・精査
- 過剰な工事が含まれていないかをチェック
- 必要な工事・不要な工事をわかりやすく説明
専門家のアドバイスを受けることで、納得のいく選択ができるようになります。しつこい営業や業者とのトラブルを未然に防ぐためにも、一度ご相談ください。