談合があなたのマンション修繕費を押し上げる?
投稿日:2025年4月30日

目次
知られざる「大規模修繕工事」の落とし穴と賢い防衛策
「マンションの修繕工事費が高すぎるのでは?」
そう感じたことはありませんか?
その裏で、**建設業界に根強く残る“談合”**が、あなたの大切な資産に影響を与えている可能性があります。この記事では、談合の仕組みや実例、そして住民としてできる防衛策まで、わかりやすく解説します。
◆ そもそも「談合」とは?
談合とは、複数の業者が事前に話し合い、受注業者や価格を決める不正な取り決めのこと。
公正な競争が行われず、相場より高い価格で契約が成立することが多くなります。
本来、相見積もりを取ることで価格が下がるはずの修繕工事。
しかし、談合があると「比較」そのものが機能しなくなるのです。
◆ 実際にあった「大規模修繕談合」のニュース
2024年、日本経済新聞や各紙で報道された大規模修繕談合事件。
複数のコンサル会社と施工業者が共謀し、数十件に及ぶ工事案件で価格調整が行われていました。
しかもその多くは、設計コンサルタント(設計監理を行う立場)が主導していたことが問題に。
つまり、「中立であるべき存在」が価格操作の片棒を担いでいたのです。
◆ なぜマンション住民は気づきにくい?
談合は、表面上は“適切な手続き”を踏んでいるように見えます。
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相見積もりは取っている
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管理組合で合意している
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コンサル会社が間に入っている
しかし、その裏で見積書の書き方や仕様が“談合しやすいように設計”されていることも。
これにより、住民は気づかぬうちに割高な契約を結ばされてしまうのです。
◆ 談合が生む「無駄な工事」や「資産価値の低下」
談合によって引き起こされる問題は、価格だけにとどまりません。
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不要な工事項目が盛り込まれる
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割高な材料や仕様が選ばれる
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本当に必要な工事が後回しにされる
これにより、将来的な建物の資産価値が下がるリスクもあります。
本来の目的である“建物の長寿命化”が達成されないケースも。
◆ 住民ができる「談合対策」とは?
以下の対策が、住民側の自衛手段として有効です。
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見積内容を第三者に査定してもらう
→ 「本当に必要な工事か?」「価格は相場か?」を専門家がチェック
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コンサル会社を選ぶ際に、利益相反がないか調べる
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工事項目の単価や数量を詳細に確認する
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住民説明会での説明資料を精査する
◆ A.t.oathの「見積査定サービス」なら安心
私たちA.t.oathは、建築士や施工管理技士などの有資格者が、談合のリスクも含めて見積を精査。
単価・仕様・数量の妥当性をチェックし、必要に応じて業者への説明代行や価格交渉サポートも行います。
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相見積をとったけど判断が難しい
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コンサル会社の説明が不十分
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修繕積立金がギリギリで余裕がない
そんな方は、まず**見積の“セカンドオピニオン”**を受けてみてください。
安心して工事を進める第一歩になります。